ハロー介護職!
今回のテーマは「介護職の週休3日制」についてです。
働き方改革の一環として、週休3日制が注目されていますが、介護業界でも導入することでどのようなメリットがあるのか、具体的な取り組みとその効果を詳しく見ていきましょう。
【記事監修者】
堀池和将
~経歴~
特別養護老人ホーム勤務(ユニットリーダー)
サービス付き高齢者住宅勤務(サービス提供責任者・訪問介護管理者・施設長)
~保有資格~
介護福祉士
介護職|週休3日制の背景
少子高齢化が進む日本では、介護職の人手不足が深刻な問題となっています。
そのため、介護職の働き方を見直し、魅力を高めるための施策として週休3日制が考えられています。
介護職|週休3日制のメリット
働きやすさの向上
週休3日制を導入することで、介護職の働きやすさが大きく向上します。
休みが増えることで、仕事とプライベートのバランスが取りやすくなり、ストレスの軽減につながります。
リフレッシュの機会
定期的にリフレッシュする機会が増えることで、仕事の質やモチベーションが向上します。
介護職は心身の負担が大きいため、十分な休息が必要です。
離職率の低下
働きやすい環境が整うことで、介護職の離職率が低下し、長く働き続けられる職場環境が整います。
これにより、介護の質の向上も期待されます。
介護職|週休3日制の課題
人員確保
週休3日制を導入するためには、十分な人員確保が必要です。
人手不足の状況では、シフト調整が難しくなる可能性があります。
給与の調整
週休3日制では、労働時間が減るため、給与の調整が必要になることがあります。
これに対しては、職場全体での理解とサポートが求められます。
チャーム・ケア・コーポレーションの具体的な取り組み
チャーム・ケア・コーポレーションでは、運営する有料老人ホームなど3施設で介護職員が週休3日制を選べる実証実験を開始しました。
まずは3ヵ月の実証を行い、その間に出てきた課題を整理し、2025年5月には全施設での導入を目指しています。
実証実験の詳細
東京、大阪、兵庫の3施設でスタートした実証実験では、1日の所定労働時間を8時間から10時間に変更し、週40時間の労働時間や給与水準を維持します。
これにより、多様なワークライフバランスの実現を後押ししています。
サポート体制と環境整備
シフトの自動作成ソフトの導入や勤怠管理システムの改修も完了しています。
また、週休3日制の導入とセットで、副業をしやすくする環境の整備も進められています。
導入の目的と期待される効果
週休3日制の導入により、若手人材の確保や他業種からの人材の受け入れ、離職率の低下が期待されています。
また、職場環境の改善がサービスの質の向上にもつながります。
介護職週休3日制導入のまとめ
介護職の週休3日制は、働きやすさを向上させ、リフレッシュの機会を増やし、離職率の低下に貢献する取り組みです。
人材確保や給与調整の課題はありますが、実際に導入している施設では、職員の満足度が向上し、サービスの質も維持されています。
働き方改革の一環として、週休3日制を考えてみる価値は大いにあります。